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【専門家インタビューvol.11】渡辺真里子さん

鞠小路スタイルの着付け・レッスンを体験してくださった 各業界の専門家の方に専門家視点から鞠小路メソッドを語ってもらうインタビュー。
第11回目は渡辺真里子さんです。

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プロフィールを教えてください。

中医学の伝統医学である中医学の中でも、薬膳が専門です。
中医学は現代医学とはまた違った視点で、人の体を見ていきます。人それぞれの体質に合わせた対処を大事にしています。
現在は、体質タイプコンサルタントとして「毎日の生活の中で使える中医学(漢方)・薬膳」をモットーに、
自身の経験談も交えて講義・アドバイスを行っています。

 

鞠小路スタイルの着付レッスンを受けようと思ったきっかけはなんでしたか。

祖母が着物を縫う人だったので、小さいころから着物は身近にありました。お正月には着物を着せてもらって過ごしたりすることもあり、いつかは自分で着られるようになりたいなと思っていました。
なかなか着付けを習いに行く機会が無かったのですが、
昨年末から周りの人たちがどんどん鞠小路スタイルに通い始めていて、
この流れに乗って、着付けをはじめてみようと思い申込みしました。

 

実際にレッスンを受けてみて、鞠小路メソッドで着物を着てみて感じられたこと、渡辺さんの視点で感じられたことはなにかありましたか。

薬膳・漢方の講師の経験があるので、生徒さんにどう伝えるのか。
凄いなと思ったのは言葉が一貫して同じだったことです。同じ順番で、同じ言葉を使って教えてくれるので、生徒側からすると、振り返りやすい。思い出しやすいというのが大きかったです。
順番を追って、どう手を動かしたらいいのかというのが決まった形で伝えてくれているので、
どのくらい折ったらいいの?とか曖昧さがなく、迷うところがありませんでした。
専門用語は使わないことなど、自分が講師として気を付けているところとも共通していると思いました。

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また、鞠小路メソッドについても
鞠小路スタイルの着付けは、骨格に合わせて紐の位置が決まっていたりしますよね。
中医学でいうところの、経絡やツボ、あるいは内臓の配置も骨の位置によって決まるので、
鞠小路スタイルで学んでいくうちに、鞠小路メソッドと経絡やツボは関係が深いのでは?と思うようになりました。

 

例えば、みぞおちからおへその間は消化器系の働きをする内臓である脾がおさまる場所。
脾の働きは筋力の強さにも関係するのですが、この位置に帯がくることで、脾が守られ支えられる結果、体がしゃんとする、姿勢が良くなる。
もともと猫背なんですけど、帯が支えになってくれているのではないかと思います。

腰紐を締める場所のあたりには、帯脈という経絡が骨盤をぐるーっと回って走っています。
多くの経絡が体の縦方向に走っているのに対し、帯脈は縦の経路を束ねているので、ここに紐をすることで足腰・下半身がしっかりする。
男性の帯や女性の腰紐はしかるべきところに締められているんだなと感じます。
私自身も、着物を着ていると足元がふらふらしなくて安定する気がします。
これも鞠小路メソッドのメリットなんだと思います。

腰紐をするときにまず当てる場所のあたりにもツボがあります。
生理不順の治療にも使われるのですが、実際にそんな効果を感じている方はおられるでしょうか?

それから、帯枕の位置。
帯枕があたる肩甲骨の間には、心兪(しんゆ)というツボがあります。
実はこれが精神を安定させるツボなんです。
帯枕が正しい位置に当たると気持ちがいいというけれど、
それは感覚的なものだけではなく、ツボとの関係を見ても当然のこと。
だから気持ちがいいと感じるんですね。

これらは一部ですが、こんな風に鞠小路メソッドと経絡やツボは関係が深いと思うんです。

 

そして、着物自体も薬膳の世界とつながることがあります。

薬膳というのは中医学に基づいた食事のことですが、材料には普通の食材の他に薬として使われる生薬を使うこともあります。
そして生薬の中には染料として使われている物も多いです。
例えば藍。
藍には熱を冷ます効果があり、
生薬としては熱を出した時、炎症を起こした時に用いられます。
そう考えると夏に藍染の浴衣を着るのは、熱を冷ます働きがあるので涼しく感じられるということなのかなと。

中医学も漢方も昔からあるものなので、着物とリンクしているところは多いんだなと感じます。


最後に鞠小路スタイルについて何かひとことお願いします。

綺麗に着られるだけじゃなくて、身体も整えてくれる、鞠小路メソッドで着物を楽しむ人が多くなるといいなと思います。
着付けだけでなく、着物の奥深さを知らせてくれているので、そういった機会をどんどん作って欲しいです。
昔、アパレルの品質管理の仕事をしていた時、産地に行くことも多かったのですが、どこも職人さんが減っていて、作り続けるのが難しいという状況でした。
着物の奥深さって、知らなければ知らないまま過ぎてしまうけれど、知るとビックリするような技術だったり、残したいと思う技術は沢山あります。
そう行った技術を知る機会を作ってくれることが、作り手さんにとっても、ユーザーにとっても必要なことなんだなと思います。もっと伝えて欲しいです。

 

渡辺 真里子(わたなべ まりこ)

体質タイプコンサルタント

自身の体調不良をきっかけに漢方の世界に触れる。
薬日本堂漢方スクールで学んだ後、
上海中医薬大学付属日本校で中医学を、
本草薬膳学院で薬膳・中医学を学ぶ。
現在は本草薬膳学院で講師を務めるかたわら、同校研究科に在籍し、さらに中医学の学びを深めている。

2009年頃よりブログで情報発信を始め、
2010年より講師活動を開始。
2012年には中医学に基づいた養生のカウンセリング活動を開始、
2016年より8つの体質タイプ分類に基づきアドバイスを行う「体質タイプ・コンサルティング」としてリニューアルした。

ブログ:中医学の智慧で女性の不調を改善!体質タイプカウンセリング
http://ameblo.jp/malicoyakuzen/

HP:Light of Lantern(ライト・オブ・ランタン)
http://lightoflantern.com/