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【専門家インタビューvol.9】小比賀柚木さん

鞠小路スタイルの着付け・レッスンを体験してくださった 各業界の専門家の方に専門家視点から鞠小路メソッドを語ってもらうインタビュー。
第9回目は小比賀柚木さんです。

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プロフィールを教えてください。

大学院を卒業後、理学療法士として都内の老人保健施設で10年以上勤務しています。
今は施設のリハビリテーション部部長として日々高齢者のリハビリや部下の指導・育成をしています。

 理学療法士とはどんな仕事ですか?

 理学療法士とは簡単に言えば動作の専門家です。人の動きや姿勢をみて、その人に必要な動作を指導したりトレーニングを提案したりしています。

わたしが現在力を入れているのは、車いすのパーツを調整したり、クッションを調節したりして、その人にカスタマイズするシーティングというものです。

着物で言うと、「お誂え」でしょうか。自分サイズに合っていると気持ちがいいですよね。

合ってない椅子に座っていると、不快で長く座れなかったり、体が傾いてしまってご飯をうまく食べられないといった不具合がでてきます。

適切な座り方を提供すると、例えば自分でご飯を食べられるようになるなど、できないと思っていたことができるようになるので、このシーティングは非常に大事なことではないかと考えています。

鞠小路スタイルの着付レッスンを受けようと思ったきっかけはなんでしたか。

かつて私も姿勢が悪かったんです。きものを着たら姿勢が良くなるかなと思って着付けを習いました。
ご飯を食べる動作も昔の振る舞いはとても美しくて品がいいですよね。これは着物を着ていたから出来上がった動作、所作じゃないかなと思うんです。

浴衣を着たい時期に検索していたら鞠小路スタイルのホームページがヒットしました。鞠小路メソッドというのも、教え方が統一されていそうだし、道具を使わないと言うところも、本来の着方をしているのかなと思い、初級コースに申し込みました。

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実際にレッスンを受けてみて、鞠小路メソッドで着物を着てみて感じられたこと、小比賀さん視点で感じられたことはなにかありましたか。

まず、方法がブレがないのがよかったです。結構頭に入る言い方をしてくれましたし、家でもフッと思いだすナビが印象に残っています。

実際着たら、きものを着て走ることができて「おお!走れた」とびっくりしました。
帯が骨盤から上を支えているから、脚の動きを遮らないんですね。

実は他の着付け教室や着付けをしてもらった時は帯が骨盤にかかっていたりしたんです。そういう着せ方だったのでしょうけれど、それでは本来の身体の動きを妨げてしまうんです。

昔から日本人が着ているものなんだから、きものも着付けも絶対生活に支障をきたさない仕様になっているはずと思っていました。
人間は骨盤を起点にして歩くので、この動作を妨げない着付け
うまい具合に骨盤を避けて紐や帯を締め、身体のいい位置にフィットしてやっているのが鞠小路メソッドなんだなと思いました。

また、
レッスンでは絶対、叱られたり咎められたりすることもなく、楽しめたというのもよかったです。
着るのが楽しくなるというか、「自分できものを着られる」になるので、普段出かけるときに、きものを着て行こうかなという気になれます。
リハビリがどんなに必要だと思っても、辛い思いをしてまで、怒られてまでやろうとはなかなか思いませんよね。
仕事では楽しんでリハビリをしてもらうというのを心がけています。
それと同じなんじゃないかなと。

 

美しい姿勢や美しいふるまいをしたかったら、鞠小路スタイルできものを着たらいいんじゃないかなと思います。
リハビリでも正しい姿勢と正しい動きの感覚を覚えてもらう。
いくら筋トレをしてもらっても、「これがいい姿勢なんだ」というものを体感で分かってないと期待する効果が出ません。

そういう意味で鞠小路スタイルの着付けレッスンは衣紋を抜くとか皺をとるとか、身体の部位を使って手順を伝えるので、身体の部位を自覚しますし、ここが肩甲骨だとか骨盤だというのを意識して、動作で皮膚感覚や筋肉の動きと連動するので、ずっと毎日着続けなくても、一度習えば正しい動きと正しい姿勢を体感できると思います。
スポーツジムに通わなくても日頃からいい姿勢、美しいふるまいを意識できるので、身体も適度に鍛えられると思いますよ。

 

最後に鞠小路スタイルについて何かひとことお願いします。

きものを着たい若い人は絶対いると思うので、気軽に踏み込んでいける場所で居続けてほしいなと思います。ショップスペースもいわゆる『呉服』と言われる一般的なイメージのものではなくカジュアルに気軽に手に取れるような楽しんで着られるようなものを応援し続けてほしいと思います。