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【専門家インタビューvol.3】和裁士 Umeさん

鞠小路スタイルの着付けを体験してくださった 各業界の専門家の方に専門家視点から鞠小路メソッドを語ってもらうインタビュー。
第3回目は和裁士のUmeさんです。

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プロフィールを教えてください。

和裁士歴10年。
歴史好きで、子供の頃から時代劇を見るのが好きでした。
和裁の学校に通った後、法衣店でも勉強をつんで、自宅で法衣を中心とした仕立ての仕事をしています。
お坊さんが袈裟の中に着ている大衣(だいえ)=直綴(じきとつ)をメインで縫っています。

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鞠小路スタイルの着付レッスンを受けようと思ったきっかけはなんでしたか。

和裁学校でも着付けを習い、本を見ながら時々自分で着ていましたが、自分で着る分には自己流で良くても、人に着せる時にはきっちり綺麗に着せてあげたい、ちゃんと習ってみたい、と思っていました。
鞠小路スタイルのブログ・HPを見て、ここなら怖くなさそう、親しみを持っていたところ、ちょうどタイミングよく、新しく初心者向けの4ヶ月間の着せ付け入門コースができる、ということで受講してみました。
まずは初級から・・・とかでなく、いきなり人に着せるコースを受講できる点も良かったです。
着せ付け入門コース受講後は、忘れないように&もっと精度あげたいと思い、着せ付け中級コース、きものの学校「人に着せる基礎力をつける」コースも受講しています。


実際にレッスンを受けてみて 和裁士視点で感じられたことはなにかありましたか。

着物を仕立てる時に気を付けていたことが、そのまま、着付けや着こなしに直結することに驚きました。

普段の和裁の仕事は、オーダー通りに縫い上げて終わり、ということがほとんどで、フィードバックをいただけることはめったにありません。
ですので、自分の中で「着物」と「着姿」があまり繋がっていなかったのですが、普段縫っている仕立て方の、ここがこうなるんだということが分かって良かったです。

例えば、レッスンの初日に、 「衿肩明は真っ直ぐに切られているので、衣紋を引く時は、背縫いではなく、衿肩明の下を引けば布が戻ろうとしない=衣紋が詰まってこずに安定するんですよ」 ということを聞いて、
「それはそうか!仕立てるときにあんなに布の地の目にまっすぐ切るのにこだわっているのだから、着る時・着せる時も同じなんだ。 真っ直ぐに縫っているから、真っ直ぐに引くって、理に適っている!」
と非常に納得しました。
今まで、そこまで考えが及んでなかったなぁ、と。
縫う時には、布に無理のないように縫っているのに、着せる時には自然な布の動きを考えてなかったんですね。 鞠小路スタイルの着付けは、布にも優しい着付けなのかなと感じています。

そんな発見が他の部分でもどんどん出てきて、それまで縫うところで完結していたものが、そのまま着付けに繋がっていることがわかりました。
カーブを付けたり、立体的にしたり、良かれと思ってしていた仕立ての工夫が、それによって着せにくかったり、逆に身体に沿いにくくなるという危険があることも。

仕立てられた影響にまで考えが及んで、着付けを習いにきたのですが、これから仕立ての仕事に役立てそうです。

つくづく、着物って「うまいこと出来ている」んだな、と感じています。 今では、もっと色んな人に着せてみたい!着せる仕事もしてみたい!と、練習用にトルソーも買って練習中です。

 

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最後に鞠小路スタイルについてなにかひとことお願いします。

「日本の伝統を背負うんだ!」と気負いすぎず、今のまま、楽しく、来て面白い!と思える教室であってほしいです。
私が遠方から京都まで通うのも、レッスンで新しい発見があったり、ちょっとずつ上手になっていくのが嬉しかったり、一緒に受講しているみなさんとの会話が面白かったり、教室に来るのが楽しいから。
「伝統を継承するんだ!」という思いも大切ですが、「楽しい」というのがあってこそ、初めて続いていくものだと思います。