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衣食住 という言葉の順番

こんにちは。 鞠小路スタイルの田中千衣子です。

現在受講中のセミナーの懇親会で、「田中さん、職人気質ですね」

と言われました。

正しくは「ただのオタク」です(笑)

ひとりでも多くの人にきものを着てもらうにはどうすればいいのか、そればかりを考える日々を送っています。
そんな日々の中で生まれたのが、きものの持つ力を引き出し身体を整える「無重力着付け」。
厳選した着心地が良いきものと小物たち+その気持ちよさを引き出し元気にする無重力着付け+そのコーディネート提案で
暮らしにきものを取り入れる提案をしています。

オタクらしく、いろんなことをずっと掘り下げて考えるとあっという間に1日が経つのですが、

そんななかでも、「衣食住」という言葉については何年も自分の中でしっくりした答えが出ないテーマでした。

食が大事、というのは多くの方がそう感じていることでしょう。

食べることは、命をつくること

というキャッチフレーズはいろんなところで見かけるし、わたしもそうだと思います。

味噌や醤油、梅干しといった日本の伝統的な発酵食品は味だけではなく優れた健康食品としても評価が高まっています。

住が大事、というのもおっしゃるとおり。
ただ雨風をしのぐだけではなく、空間が与える影響は特にまさに今、コロナによるステイホームの期間により強く意識をする方が増えたのではないかと思います。
靴を脱ぐという日本のスタイルや 畳の抗菌作用がコロナウィルスの感染防止に一役買っているという話も聞くようになりました。

さて、衣。

衣といって最初にピンとくるのは、ファッションとしての自己表現というところではないでしょうか。
上記の食、住を大切にしている人だと、そこに、ナチュラルな素材と締め付けないやさしさを求める方が多いような印象です。
(わたしの個人的な印象ですけど)

着付けの仕事をはじめたころ、着物は完全に趣味の世界のもので、着付けは習い事、というのがわたしの認識でした。
着物はおしゃれとして楽しむもの。
自分のメッセージを発するもの というイメージ。

洋服にたいしても同様に、特にそれ以上の見識を持ち合わせてはいませんでした。

だから、おしゃれや意思表示、身分や職業の表現というのも重要なのは理解できるのですが、
食や住を差し置いてまで先頭に来るほどの重要度があるとは思えなかったんですね。

ましてや着物じゃなきゃいけない理由なんて思いつきもしませんでした。
(以前、初対面の保険の営業マンに着物を着るメリットをプレゼンしろと無茶ぶりされたことがありましたっけ…)

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それでも、「衣」という言葉は食や住をさしおいて先頭を務めているのは事実なのです。
先頭に立つからにはそれ以上の役割があってしかるべきじゃないのか、

語呂がいいから?
そうかもしれません。

でも意味があるとしたら?

と考えて読み解くというのが鞠小路流。
そして、やっぱり衣が先頭じゃないといけなかった理由がのちに判明するのですから

考え続けるのも悪くないものです。

それは、もうこのブログの読者さんならピンとくるかもしれませんが、
無重力着付けによって明らかになった、着物が身体を整える という作用です。
・眠りが深くなった、不眠が解消された
・肩こり腰痛などの不調が改善された
・呼吸がしやすくなった
・安心感を感じるようになった
・歩くのが楽になった

などという感想だけ読むと、書いている本人ですら「怪しい…」と感じるほどです(笑)

ですが、これらの感想からたどり着いたのは、
着物を着なくなって不調になってしまった状態を、着ることで本来の状態に戻したんだ
ということ。

それはあまりに自然に行われていたから、昔の人だって自覚がなかったことかもしれません。

和食がすぐれていて
和室がすぐれているんだったら
和服が優れていたっておかしくはないと思いませんか?